製品紹介Product introduction

ダイヤレンNS

ダイヤレンNS 高強度開口補強金物

近年、RC造の中高層さらに超高層建物への適用が広がり、使用する構造材料、すなわち、コンクリートおよび鉄筋の高強度化が進んでいます。
この展開に、普通強度から高強度の構造材料まで幅広い適用範囲の開口補強金物が求められています。

今回開発しました「ダイヤレンNS」は、その期待に応えた高強度開口補強金物で、適用範囲はコンクリート強度Fc=21N/〜100N/、梁あばら筋SD295A〜1275級高度鉄筋までとしています。
この開口補強金物の設計では、補強金物の強度だけに依存するのではなく、補強量すなわち補強剛性も考慮し、普通強度のコンクリートから高強度コンクリートまで補強効果を確実にするようにしています。なお、「ダイヤレンNS」はSRC造梁開口部のせん断補強用金物としても利用できます。

特徴
1.幅広い適用範囲の高強度開口補強金物。
 ◇コンクリート強度
  Fc=21N/〜100N/
 ◇梁のあばら筋(せん断補強筋)
  SD295A〜SD490のJIS鉄筋
  590N/〜1275N/の高強度鉄筋
2.一筆書きの閉鎖型および溶接閉鎖型で補強効果やひび割れに対する抵抗効果が高い。
3.高強度鉄筋で軽量コンパクトに組み立てられた製品、抜群の作業性。
4.スリーブ受けにより、開口部の品質確保。
5.一貫した工場生産による品質保証。

適用範囲
コンクリート強度
Fc=21N/~100N/

梁のあばら筋(せん断補強筋)
SD295A~SD490のJIS鉄筋
590N/~1275N/級の高強度鉄筋

基本事項

1.開口の形状は円形又は多角形とし、多角形の場合はその外接円を開口とみなす。

2.開口径(H)はスリーブ外径とし、750mm以下でかつ梁せいの1/3以下とする。ただし、上下に複数の開口を設ける場合は当該複数孔の孔径の合計は梁せいの1/3以下とする。

3.隣接する開口の水平及び鉛直方向中心間距離(L)は開口径の3倍以上とし、隣接する開口の径が異なる場合は両開口径の平均値の3倍以上とする。また、縦並び開口を設ける場合には、最大径の範囲内に複数孔を配置することとする。

4.上下方向の開口中心位置は、梁せいの中心付近とする。ただし、へりあき(HC1,HC2)はダイヤレンNSの大きさ及びかぶり厚さを確保した距離とし、あばら筋の内側に施工することとする。

5. 梁端部の開口位置は梁のヒンジ部を避けるため、開口中心位置(L´)を柱際から梁せい以上離した位置とする。ただし、基礎梁の端部に開口を設ける場合は、「ダイヤレンNSを用いた基礎梁端部小開口補強の設計指針」に準拠する。

6.縦並び開口を設ける場合の梁端部の開口位置は、開口中心位置(L´)を柱際から梁せいの1.5倍以上離した位置とする。

7.開口1箇所につき使用するダイヤレンNSの枚数は2枚以上とする。

注)L'が梁せい以上確保できない場合の工法として、 Z-Mダイヤレン工法 があります。

施工方法

開口にかかるあばら筋を、開口面より必要なかぶり厚さを確保した距離に配置します。
ダイヤレンNSを左右の孔際あばら筋の間から挿入し、孔際あばら筋等に4ヶ所以上結束します。
スリーブをダイヤレンNSのスリーブ受け上にセットし、スリーブを針金等でダイヤレンNSに結束します。

ダイヤレンNSにおける孔際あばら筋組数の標準

1.孔際あばら筋の組数は開口径に応じて上図のように配筋する。

2.開口部あばら筋組数は、開口が無い場合に配筋される組数以上とする。

3.孔際あばら筋の組数は標準組数と異なる場合があるので、計算書を参照すること。

※孔際あばら筋の1組目の位置は開口面とのかぶり厚さを確保した距離とし、標準で50㎜とする。

開口上下部分の補強要領

開口部上下補強筋の間隔は一般部あばら筋のピッチ以下とする。
開口部上下補強筋は一般部あばら筋と同径以上かつ同鋼種とする。(丸鋼およびインデントは不可)
※印部分のかぶり厚さは40mm以上とする。

ダイヤレンNSの向き

ダイヤレンNSを用いた基礎梁端部小開口の設計指針

対象とする部材
(1)非降伏の鉄筋コンクリート造の基礎梁
非降伏の基礎梁とは、大地震時に設計上曲げ降伏せず、かつ、せん断破壊しない基礎梁をいう。

(2)
有効な柱梁接合部に接続する基礎梁
以下に対象外となる基礎梁の例を示す。
・鉄骨造及び混構造で鉄骨柱が露出柱脚の場合の基礎梁
・小規模木造の基礎梁(木造住宅等の布基礎及びベタ基礎等の基礎梁)
・端部に鉄筋コンクリート造の柱梁接合部が無く、独立基礎又は杭基礎の基礎フーチングのみを有する基礎梁

(3)梁せい(D)750㎜以上の十分な剛性を有する基礎梁

注)部材が(1)及び(2)に適合することを、構造設計者が必ずご判断下さい。


使用材料の適用範囲
(1)コンクリート
Fc=21N/
〜45N/
(2)鉄筋
◇主筋

基準強度295〜490N/㎟のJIS鉄筋、490を超え685N/㎟以下の大臣認定品

◇あばら筋
基準強度295〜490N/㎟のJIS鉄筋、490を超え1275N/㎟以下の大臣認定品
◇ダイヤレンNS
KSS785-K(MSRB-0004),MK785(MSRB-0067)

貫通孔適用範囲
(1)開口径(H)は350㎜未満かつ、梁せいの1/5以下とする。ただし、上下に複数の開口を設ける場合は当該複数孔の孔径の合計は梁せい(D)の1/3.75以下とする。

(2)柱際から開口中心までの距離(L´)は、梁せい未満かつ、開口径の1.5倍以上かつ、ダイヤレンNSのE寸法の1/2にダイヤレンNSの鉄筋の呼び径d
dの1/2を加えた値以上とする。

(3)隣接する開口の水平及び鉛直方向距離(L)は開口径の3倍以上とし、隣接する開口の径が異なる場合は両開口径の平均値の3倍以上とする。また、縦並び開口を設ける場合は、最大径の範囲内に複数孔を配置することとする。

(4)へりあき(HC1,HC2)はダイヤレンNSのE寸法から開口径H1を除いた値の1/2にダイヤレンNSの鉄筋の呼び径ddの1/2を加えた値にかぶり厚さとあばら筋径を考慮した距離以上かつ、梁せいの1/4以上とする。
仕様規定
(1)柱際には、孔際あばら筋のほか、少なくとも1組の一般部あばら筋(第一あばら筋)を配筋する。


(2)孔際あばら筋は、一般部あばら筋と同径以上、かつ、同鋼種とする。

ダイヤレンNS実験風景

試験体No.1
試験体No.3
試験体No.5
基礎梁端部開口の検証
試験体No.3 
基礎梁端部開口の検証
試験体No.5
基礎梁端部開口の検証
試験体No.6

ダイヤレンNS 寸法表

製品一覧

ダイヤレンNS

ダイヤレンNS

普通強度から高強度の構造材料まで幅広い適用範囲の高強度開口補強金物です。

ダイヤレンNS
ダイヤレン

ダイヤレン

施工精度、補強効果に大変優れた開口補強金物です。

ダイヤレン
固定金具付ダイヤレンNS

スリーブ固定金具付ダイヤレンNS

ワンタッチで施工できる専用固定金具付きのダイヤレンNSです。
コンクリート打設時のスリーブ浮き上がりを防止します。

スリーブ固定金具付ダイヤレンNS
ダイヤリング

ダイヤリング

鉄骨造はり貫通を片面全周すみ肉溶接する施工性に優れた新工法です。

ダイヤリング
コーリョーフープS

コーリョーフープS

D10~D22まで対応でき、スリム加工はD10~D16まで対応可能な溶接閉鎖型せん断補強筋です。

コーリョーフープS
エムケーフープ

エムケーフープ/エムケースリム

高強度鉄筋MK785材を使用したせん断補強筋。柱・梁の過密配筋を解消します。

エムケーフープ/エムケースリム
WIN-S

WIN-S

ひび割れ巾の拡大を強力に防止。乾燥収縮ひび割れを大幅低減する高強度開口隅部補強筋です。

WIN-S
K-SK

K-SK

スリーブを確実に固定してずれを防止し、適正なかぶり厚さを確保した固定金具です。

K-SK
KSキャップ

KSキャップ

ワンタッチでスリット材を保護し、かぶり厚を確保する壁縦筋用のキャップです。

KSキャップ
KS振れ止筋

KS振れ止筋

スリット部の防錆振れ止め筋です。

KS振れ止筋
K-GH

K-GH

工場製作で高精度かつ納期短縮できるガードレール支柱基礎補強筋です。

K-GH
スーパーウォール

スーパーウォール

施工時間の短縮に貢献する開口部の耐震壁新設時のアンカー周りの割裂防止筋です。

スーパーウォール
D-タラップ

D-タラップ

滑りにくく安全。ステンレス製タラップに代わる亜鉛メッキ鉄筋製タラップです。

D-タラップ
耐久性向上鉄筋

耐久性向上鉄筋

日本建築センター評定を取得した溶融亜鉛めっき鉄筋です。

耐久性向上鉄筋
ダイヤレン

Z-Mダイヤレン工法

Z-Mダイヤレン工法はRC梁端部の貫通孔の補強法です。下がり天井幅を縮小し、広い室内空間を実現します。

Z-Mダイヤレン工法
近接開孔 サムネ

ダイヤレン近接2H-X工法

本工法では、開孔同士の中心間隔を従来の3倍から最小2倍まで近接して配置することを可能としました。

ダイヤレン近接2H-X工法
ダイヤレン

住宅基礎用ダイヤレン

シングル配筋基礎用のスリーブ補強筋です。

住宅基礎用ダイヤレン
スラブレン

スラブ開口部ひび割れ補強筋 スラブレン

RC造スラブ開口部の補強筋です。

スラブ開口部ひび割れ補強筋 スラブレン
ダイヤレン

ダイヤレンPC工法

本工法は、プレストレストコンクリート造梁の開孔補強を既製品を用いて行う、第三者機関の技術証明を取得した初の工法です。

ダイヤレンPC工法
無題

BIМへの取り組みについて

BIMとはコンピュータ上の3D空間に現実と同じ建物の立体モデルを構築して、企画・設計・施工・維持管理に関する情報を一元化して活用する仕組みのことをいいます。

BIМへの取り組みについて
⑦

EXダイヤレン工法

EXダイヤレン工法は、梁せいの1/3を超え1/2.5までの開孔を高強度既製開孔補強金物「ダイヤレンNS」を用いて補強する第三者機関の技術証明を取得した工法です。

EXダイヤレン工法

会社概要

当社は、仙台営業所から九州営業所まで、全国に6拠点の営業所と、国内4拠点の生産工場を構え、建築工事の省力化と施工性の向上に資する製品の研究開発を行っております。

ダイヤレン計算用シート

ダイヤレン補強計算のご依頼

ダイヤレン導入をお考えのお客様はこちらから計算シートをお送りください。
弊社計算センターで計算処理を行います。

仕様書・カタログのダウンロード

仕様書・カタログのダウンロード

■評価書・評定書、性能証明書
■技術資料
■仕様書・標準寸法図
■製品カタログ
各製品のカタログや評価書、技術資料などが、こちらよりダウンロードいただけます。

ページトップへ